4月26日
初めてやることだらけで
むしゃくしゃして
帰宅せずに
幼い頃から住んでる家の近くにある公園をひたすら歩いて
歩いて
歩いて
そんな現実逃避のとき
いつも無心で歩いていて
海岸の方へ歩いて行くと
キンモクセイのいい香りが暗闇にたちこめていた
水路をはさんだ対岸にある
近未来を思わせる細長いビルがポツリポツリ
明かりを灯している
高校の頃も
こんなことがよくあった
身動き取れなくて
思うようにいかなくて
引け目をつい感じてしまう性格で
いつも変わらず建っている
この工場たち
無機質で
何も風情はないけど
夜になると
夢を見がちな私に
日常を脱出させてくれる
涙が不意に出た
でも結局
家に帰らなくちゃならなくて
結局戻らなくちゃならなくて
何にも解決しない
大人になるってこういうこと。
放ったらかしにできないことを
たくさん抱えるようになる。
戦いは終わらない。
でも
ここに来るというたったそれだけで
少しだけ心が軽くなった。
また頑張らなくちゃ