若者の街へ乗り込む

昼過ぎ、私たちは学生街である場所へ移動していた。

 

予想を上回り、駅の出口を出ると白金ちっくなお嬢様が行きそうなアクセサリー店(か服屋)がどーんと構えていた。

「これが学生街…」

「金持ちすぎる…」

「大学近くてもこれはないでしょ」

そこから、セレクトショップだの雑貨屋さん、ご飯屋さんが街路樹の並ぶ道にズラーッと並んでいた。私立の大学が複数集まると、それだけ周辺も栄えるのか。



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そこからさらに道なりに歩くと、通りが途切れないうちに、目の前に名門私立女子大があった。少し坂になっている開けた広大な土地に、教会のような巨大な建築やら、緑の芝生に被われた建物が建っており、リュックやかばんを背負った華やかな女子が出てくるのである。かろうじて学校と判断できた。


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(芝生に建物が覆われるというか、建物が、切り裂かれた坂に埋め込まれているのである)f:id:lismoonx:20160914023554j:image

「…」

まずは目を見張った。

私たちが通った学校(大学)。狭い敷地にレンガの建物を窮屈に並べたキャンパスだった。グラウンドはかろうじてあったが、これまたキャンパスから少し遠かった。ダンス部たちが踊る場所がなくて、学校の1階の踊り場で踊っていた。

それがなんだ。写真で撮っている場所は大学の構内の一部である。通用門から見た景色というのはほんとうに信じられない、ただのだだっ広い公園なんじゃないかと思ったほどで、あまりにもびっくりした。

  

(2016/07/26 韓国 ソウル 新村、梨大にて)