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押し寄せる欲望の波。
あれもこれも手に入れたいな。
入れたらどれだけ幸せだろう、うれしいだろう。
でもそれを手に入れるまでに失うモノたちを考えると、
もういいやってなる。
あれもこれも、続かない。
練習したい気持ちも続かない。
そっと言われた、ちょっとした言葉に頭を悩まし、
誉め言葉は耳を通り抜けていく。
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3月。このブログを始めたのがちょうど1年前の3月だった。
あれから一年経った。私は、変化したのだろうか。
3月は暇なのに、とても疎ましい。何もない、この「無」の時間が私を駄目にさせる。
大きな節目だった。
付き合っていた人に最近別れを告げられた。
とりあえず、と言いたいところだが
とりあえずと口が、頭が、動かない。
思考停止してしまう。
付き合うってどれだけ難しいのだろう。
いつの間にか、共有していた好意はなくなり、それどころか、
一緒にいるとき、どう会話していたか忘れるくらいになってしまっていた。
私は、身勝手にも好きな気持ちだけで安心していた。
一夜にみたこと
しんどかった。
息をしたら頭が痛かった。
だからベッドで寝込んだ。
好きな人への想いを募らせる。
夢の中。
白い担架に黒い花びらがおかれ、そこに置かれる私。
ふっと起きる。
死んでなかった。
よかった。
若者の街へ乗り込む
昼過ぎ、私たちは学生街である場所へ移動していた。
予想を上回り、駅の出口を出ると白金ちっくなお嬢様が行きそうなアクセサリー店(か服屋)がどーんと構えていた。
「これが学生街…」
「金持ちすぎる…」
「大学近くてもこれはないでしょ」
そこから、セレクトショップだの雑貨屋さん、ご飯屋さんが街路樹の並ぶ道にズラーッと並んでいた。私立の大学が複数集まると、それだけ周辺も栄えるのか。
そこからさらに道なりに歩くと、通りが途切れないうちに、目の前に名門私立女子大があった。少し坂になっている開けた広大な土地に、教会のような巨大な建築やら、緑の芝生に被われた建物が建っており、リュックやかばんを背負った華やかな女子が出てくるのである。かろうじて学校と判断できた。
(芝生に建物が覆われるというか、建物が、切り裂かれた坂に埋め込まれているのである)
「…」
まずは目を見張った。
私たちが通った学校(大学)。狭い敷地にレンガの建物を窮屈に並べたキャンパスだった。グラウンドはかろうじてあったが、これまたキャンパスから少し遠かった。ダンス部たちが踊る場所がなくて、学校の1階の踊り場で踊っていた。
それがなんだ。写真で撮っている場所は大学の構内の一部である。通用門から見た景色というのはほんとうに信じられない、ただのだだっ広い公園なんじゃないかと思ったほどで、あまりにもびっくりした。
(2016/07/26 韓国 ソウル 新村、梨大にて)
新人
今週のお題「印象に残っている新人」
仕事をして、つまずく。でも出勤時間が短くて、まだ吸収しきれてない。同期の人とも昼休憩のとき、しゃべれない。それはなぜしゃべれないかって、もう午前の仕事で頭がいっぱいいっぱいで頭がパンパンなのだ。(ハードな仕事なのだ。) 意外にも今年は春のウキウキさがない。とりあえず頭には血がトクトク流れている。不思議な感触。キーボードを打つ指先が止まらない。明日の昼休憩は正直、一緒に研修を受けた人としゃべりたい。私が年下っていうのは関係ない。壁をぶち破りたい。仕事の難しさというハードルも、人間関係も。
私どうなってしまうだろう。春、こんな不安を抱えたのははじめてのことかもしれない。いつもは公園の桜並木に心を弾ませていた。行く年も行く年も春が一番好きな時期だった。
と、昔の自分と、目の前にいる新人さんを重ねたりして、昔の自分を思い出したりして、この子はこんなことを考えているのかなとか、そう考えたりして、分かりながらも注意とか、叱ったりする。
いっつもいっつも新人を迎えるけど、どの新人も輝いて素敵だ。なんだか私って厄介な新人だったんじゃないかと思ったりする。でもみんな私のことを聞いてくれる。この子達の立派に一人前になる姿が見たい。そんな気持ちで4月を迎えよう。
妹
日本人はおとなしくてなに考えてるか分からないというが、私から見ると妹がその一人。
(奇跡的に幼少時の写真が残っていた。
なんか外国っぽいけど、どこなんだ一体…)
妹とは小さな小さな確執みたいなものがあって、それに触れると軽く災いが起こるので(!)、適度な距離を常に置いていた。
若い頃、めったに入らない妹の部屋に入ると、「ふつうの子にもできるすごいこと」という本があって、それは国際協力について書いてる本だったと思う。「すごいこと」したいんだ、す、すごいと思った。
最近、春休みに海外旅行に行くことにした。
どうしてもヨーロッパがいいと言っていたが、治安が悪いのでボツ。母や父は台湾や韓国がいいんじゃないかと言っていたが妹はまさかの
「ベトナム」
とだけ言った。
不意を突く答えだ。